振り向けば猫

という、絵本を昔持っていた。
探せばあるかな?
無いか?


昨日は、夜の外出。
早めに晩御飯を済ませ、7時前に家を出て10時ちょい前に家に帰ってきた。
7時に家を出るのは、難しい。
散歩と勘違いされるから。
メイの鼻先で、扉を閉める。


帰ってきたとき、扉を開けるとメイの背中。
雨が降っていないので、そのまま見送った。
あっという間に猫らの姿は見えない。
扉に靴をはさんで、隙間を作ってから、
鞄を家の中へ、ひと息ついていると、
ウィが戻ってきて、甘えた。
抱っこー。
ウィを抱いていると、メイも戻ってきた。
あれ?散歩しない?
と、思ったが、迎えに来ただけだった。


するっと、扉を抜けて下へ降りていく。
ウィも、追いかける。
コートを散歩用に着替えて、私も追いかける。
ゆっくりと。


下まで降りると、ウィが鳴いていた。
メイは、駐車場の右端にいた。
ウィが、私を見つけて戻ってきて、素通りした。
まったく、猫って奴は。


駐車場は数えると25台分あった。
我が家の階段は、左から7台目くらいの場所。


猫らは、駐車場を行ったりきたり、
駐車場の向こう側に、芝生のスペースがあって、隣の棟のベランダが見える。
猫よけに、ペットボトルを並べている家や、植木鉢を並べている家など様々。
あちらには、行ってはいけない。よそ様のお宅だから。
けど、
ウィが、するっとベランダに上がる。
メイも続く。
あーあ。
しばらく様子を見る。
前にウィは、駆け寄ったら驚いて降りたので、
とりあえず、側に行く。
勢いが足りなかったのか、降りようとしない。
手を伸ばすと、すり抜けてしまう。
まったく、猫って奴は。
ベランダは、2軒続きである。
人は渡らないが、猫は通り道。


メイが、様子を伺いながら、隣へ移動。
ウィも付いて行く。
コラー、ヤメテー。
声に出さない叫び。
隣は猫がいて、メイは窓越し網戸越しに猫にけんかを売ったりして、
何度か、顰蹙を買って、植木鉢を落として、謝りに行った事がある。
窓がぴっちり閉まっているので、良かった。
まだ、明かりは付いているけど。
何かひっくり返す前に、撤収したい。
まずは、ウィ。
柵の向こうにいるウィを捕まえた。
しっかり抱いて、メイに声を掛ける。
帰るよー。


ベランダの柵の上で、つまらなそうにしているメイに、
何度か声を掛けながら、階段を上る。
メイは来てない。
以前の散歩に比べれば、短すぎるし。
メイは、一人でも行けるだろうし。


家について、ウィを降ろして、襖を閉めて、
メイを迎えに行く。
扉を開けると、メイがいた。
はやっ
メイを迎え入れて、散歩終了。