事件ですよ、姉さん

って、事でもないんですけれど。
朝、会社に行こうとして歩道を見たら、
おばあさんがへたり込んでいて、脇に女の人が立っていた。
そこを通り抜けるのはバツが悪いので、避けて車道を歩いて通り過ぎようと思ったら。
私の上の階に住むおばあさんだった。
おばあさんは、何年か前におじいさんが亡くなって独り暮らしだ。
ヘルパーさんと散歩なのかな?と
思っていたがどうやら違うようだ。
思わず、声をかけてしまった。


側に立っていたのは、違う棟に住む奥さんで顔見知りの人らしい。
おばあさんもココに住んで長いから・・・。
奥さんの話によると、
おばあさんは買い物だかお勤めだかに行きたくて、家を出て棟を間違えて
疲れて座り込んでしまったらしい。
おじいさんが居る筈なので、家に行ったが誰もいなかったと言う。


私がおじいさんは亡くなっていると話すと驚いていた。
おばあさんにも、少し痴呆があるようだ。


交番に行ってみようか、管理組合に電話しようかと言うけれど、
どうしたらいいのでしょうね。
なんて、話しているうちにおばあさんは這って動こうとする。


見兼ねておばあさんの側に寄ろうと近づくと奥さんが行ってしまった。
あれれ?
でも、おばあさんは動けそうなので、支えたら立ち上がったし歩き始めたので、
家まで送ることに。
結局、階段の入り口まで送った。
ココまで来れば、長年使ってきた階段なので、体が覚えているという様子。


歩く途中、最近寝たきりだったとか、今朝は何も食べていないとか
話をしてくれたけど、家に食べ物無いのだろうか?
ヘルパーさんが来るのは何時なんだろう?
知らない間に、****みたいな事になったらどうしよう・・・
など、とりとめも無く考えたけれど、会社に遅刻するので、
おばあさんを残して来てしまった。
微妙に薄情。
しかし、奥さんも話していたけれど、自分の将来を見るようで、怖い・・・